【スタッフ紹介】臨床心理士の成田ひとみです
はじめまして!臨床心理士の成田ひとみと申します。
心理の世界に入って20数年、これまでお子様からご年配の方まで1万人以上とお会いしてきました。
今年で定年を迎える60歳の私ですが、一念発起して保育士歴40年の平岡千寿子さんと2人で【株式会社ふらここ】を立ち上げました!
子育て支援や全年代のカウンセリングなどを行っております。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、第1回目の記事は【成田ひとみの自己紹介】です。
今回は、《成田ひとみがどんな人か知りたい》といった方に向けて、私のこれまでをお伝えしていきますね。
目次
【経歴】成田ひとみ
北海道出身。1956年生まれ。
20代:秋田大学中退後、心理分野以外の様々な仕事を経験
30代:子育てしながら弘前大学人文学部人間行動学科 入学
40代:第2子を出産後、秋田大学大学院臨床心理学部 入学
50代:卒業後、県内の精神科病院(約350床)で9年間勤める
他にも以下の経験あり
・市民相談室(10年以上)
・病院・クリニック
・乳幼児健診
・母子支援施設
・スクールカウンセラー(定時制高校、定時制高校、大学など)
2021年10月(60代):株式会社ふらここ起業
以上が私の経歴です。
「起業」と聞くと一般的にキラキラしたイメージがあるかもしれません。
しかし、私のこれまでを振り返ると決して楽な道ではなく、挑戦と挫折の繰り返しでした。
【20代】初めての挫折は大学中退
地元・北海道を離れ、地方の国立大学に入学したのですが、訳あって大学を中退しました。
これが人生で初めての挫折です。
挫折話の詳しい内容は後日ブログに載せていく予定ですが、中退後は色々ありました。
なかなか仕事に就けない。勤めてもうまくいかない。
恋愛もうまくいかないし、お金もない…。
その頃の私は、私のところだけ時計が止まっていて、一人だけ取り残されているような情けない気持ちでした。
さらには身体にも表れ、1年ほどパニック障害のような状態になりました。当時は本当に苦しかったです。
パニック障害が治った後も胃炎持ち(慢性胃炎や急性胃炎)になったり、頭痛や肩こりになったりと体調不良が続きました。
このときに初めて、身体とストレスは深く関係していることを実感したのです。
この経験は、のちに私が心理の世界に踏み込むきっかけとなりました。
そして、カウンセラー業とは全く関係のない様々な分野の仕事をしたのち、職場で出会った方と結婚して20代を終えました。
【30代】子育て&人生2度目の大学受験
30代で長男を出産し、子育てをしながら人生で2度目の大学受験をしました。
20代で経験した心と身体の関係、つまり心理学を深く学びたかったからです。
一発合格ではなく5回も落ちたのですが、テレビ講座、ラジオ講座、予備校などを利用してめげずにトライし続けた結果、ようやく弘前大学の人文学部人間行動学科に合格しました。
あの頃は人生で一番勉強した期間だったと思います。
ではなぜ、大学受験をしようと思ったのか、気になりますよね。
それは
「とにかく今の境遇をかえたい。まともになりたい」
ただそれだけでした。
私は当時、毎日育児に追われながら「これからどうやって生きていけばいいんだろう…」と悩んでいました。
30代は真っ暗闇のトンネルの中を走り続けた感じです。
そして色々考えていく中で、私は20代の苦い思い出から「自分の人生を立て直したい」という気持ちがあることに気づいたのです。
そこで20代の頃に興味を惹かれた『心理学』をより深く学びたいと考え、思いきって大学受験を決めた、というわけです。
子育てをしながら受験勉強なんて本当に大変でしたが、後悔はしていません。
【40代】在学中に不妊治療&出産&大学院の受験
40歳で子持ちの大学生になってからは怒涛の日々でした。
週の前半にまとめて講座を入れ、週末は家に帰って子どもと過ごすという超過密スケジュール。
毎日大変でしたが、周りの協力があったからこそ実現した生活でした。
そんな日々を過ごすうち、年齢的に2人目の子どもがほしいと思うようになり、妊活をスタート。
ところが2人目はすぐにはできず、不妊治療を始めました。
それでも全く妊娠できず、苦しみの日々。もうこれ以上はできないだろうと諦めました。
しかし後日、不妊治療をやめた途端に幸運にも妊娠することができたのです。
そして、大学4年生の時に長女を出産。ようやく授かることができてホッとしました。
そして…2人目を出産後、実はさらに大学院にも挑戦。
大学で心理学を学び進めるうちにより深く知識を得たいと思ったからです。
人生3度目の受験勉強も子育てをしながらで大変でしたが、無事、秋田大学大学院臨床心理学分野に合格できました。
そして大学院で心理学を学んだ後、約350床の入院病床を持つ精神科単科の病院に就職。
そこでようやく「臨床心理士」の資格を取り、心理専門家としての道が始まりました。
【50代】病院を退職後、がむしゃらに働いた
就職して生活も落ち着いたかと思える50代でしたが、今度は地域に出て活動したいという想いが強くなりました。
そして思いきって8年間勤めた病院を退職し、フリーの臨床心理士として活動を始めることにしたのです。
しかし、病院勤め以上に働かなければと思った私は、
◆心のケア相談
◆スクールカウンセラー(定時制高校、定時制高校、大学など)
◆病院・クリニック
◆母子支援施設・乳幼児健診
など、頼まれる仕事は選ぶことなくとにかく引き受けてがむしゃらに働き続けました。
それこそ年賀状に「来年こそは少し余裕ある人生を送ります」という挨拶を書くほどに毎年予定がパンパンでした。
何度、挑戦しては失敗し、何度、挫折を繰り返したか…。今の私ならその道は選ばないだろう、と思うこともたくさんありました。
でも振り返ると、その分よかったと思える経験もたくさんあり、今では挫折を後悔したり否定したりするのはやめようと捉えるようになりました。
周りとは違う生き方をしてきましたが、私は私の意思で道を選んできたのだし、回り道をしたからこそ語れるものがあるのではないだろうか、と思います。
60歳で起業した理由
そして60代になった2021年。
私は保育士の平岡さんと共に、子どもの発達支援を行う【株式会社ふらここ】を立ち上げました。
事業内容は
◆ベテラン保育士と取り組む「親子の発達支援事業」
◆子どもからお年寄りまでの様々なお悩みに向き合う「カウンセリング事業」
◆保育所等の事業所を支える「事業所向けサービス」
をメインに活動しています。詳しくはトップページをご覧ください。
最近はキンダーカウンセラー(子ども園にいるスクールカウンセラー的存在)や子どもの発達支援カウンセリング、大人のカウンセリングにも力を入れていて、今後も様々な事業を展開していく予定です。
でも、なぜ60代になって起業しようと思ったのかというと…
「これまで様々な仕事を引き受けてきた私がその経験を生かせる仕事をしたい」
という気持ちがあったからです。
実はもともと起業は考えておらず、60歳を越えたら庭でお花を植えたり、お料理をしたり、ゆっくり暮らそうと計画していました。
50代まで怒涛の日々だったので時間があるっていいなあ、ゆっくり過ごそう、なんて思ってました。
しかし、一方で心の中では「何か世の中に役立つことがしたい」と考える自分がいたことに気づいたのです。
とりわけ昨今のコロナウイルスで落ち込む世の中を目の当たりにし、より「困っている方を支えたい」という想いが強くなり、ふらここを立ち上げたという経緯です。
そして、現在ふらここ事業を興してから1年経ちますが、実際に活動していくと
◆レールに乗れず苦しんでいる子どもたち
◆人生につまずき、立ち上がる力が湧かない大人たち
に多く出会いました。
悩みや状況は一人一人違うけれど、みなさん根底には「不安」や「こうすればいいと分かっているけれど先が見えず、辛い」といった気持ちがあります。
まだ事業を始めて日は浅いですが、そういった悩める方々にお会いするたび、お力になりたいとより強く思うようになりました。
私がカウンセリングで大切にしていること
こうして私の経歴だけ見ると、「なんだかんだうまくいってるし、やりたいことやって充実してて、幸せに生きてきたんだろうな」と思われるかもしれません。
でも正直に申し上げますと、実は若い頃は「死んでしまった方がいいのかな」「もう消えていきたいな」と思うくらい落ち込んだことがあります。
ですが、現在は「こんな挫折だらけの人って面白いかも」と思えるくらいに復活しました。
なぜでしょうか?
それは…これまで学んできた「臨床心理学」に助けられたからです。
私は心理学、言語学、栄養学、動作療法などを用いたカウンセリングを行なっているのですが、
「自分に効果がない心理療法をクライアントに行なうのは良くないのでは?」
という考えを持ってこれまで仕事に向き合ってきました。
ある意味、自分を実験台として様々な方法を試してきたというわけです。
私が心理士になりたての頃、恩師から教えていただいた言葉があります。
それは…
「自分本来の感覚と一般常識感覚、この2つの感覚から離れたらクライアントの気持ちには寄り添えない」
つまり、主観と客観の両方の目線でクライアントに寄り添うということです。
その信念を軸として、心理学の知識と自分の実体験をフルに使ってお伝えしていく予定です。
今後の発信内容について
当ブログでは『心理学ってチョーおもしろい』『人の生きる力ってすごい』をテーマに、臨床心理士・公認心理士として10数年培ってきた様々な知識や心理学などをお伝えしていく予定です。
例えば
「そもそも自分はカウンセリングが必要な状態か?を判断する方法」
「実際に行っているカウンセリング方法」
「心と身体の関係」
「心の元である神経伝達物質の働きについて」
などをご紹介していく予定です。
ブログを更新する際はインスタグラムで告知しますので、フォローしてくださると嬉しいです^^
※ふらここはアカウントが2つあります。
①カウンセリングアカウント
インスタドラマ「A田家のカウンセリング物語」
様々な年代の登場人物がそれぞれ抱える悩みとどう向き合って、どう乗り越えていくのか…をドラマ形式に紹介しています。
②親子の発達支援アカウント
お子さんの発達に不安を抱えている親御さんに向けて、子育てのアドバイスや心理学・栄養学などの知識もご紹介していきます。
どちらも、いいね&フォローお待ちしております^^
カウンセリングを迷っている方へ
カウンセリングを受けたことがない方は
◆こんなことで相談して良いのか
◆カウンセリングで問題が解決するのか
など、「相談すること」に色々な不安を持ってらっしゃるかもしれません。
これは私の持論ですが、
《地球上に生まれた誰もが「幸せだなあ」「生きてることが楽しいなあ」と思って生きる権利がある》
という風に考えております。
カウンセリングの目的は、「生きている活路を見出すこと」と「生きていく安心感を得ること」。
私はカウンセラーとしてそのお手伝いができればと思っております。
もしご興味がありましたら、こちらの「お問い合わせページ」からご連絡ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。